記憶力が落ちている症状とは
知り合いや芸能人の名前が出てこない
「先日見たテレビについて友人と話していて、絶対に知っているはずの芸能人の名前が出てこなくて悲しくなることがしばしばあります」
「前の会社で働いた上司の名前が思い出せない、取引先の方の名前が思い出せないなど、知っている人の名前が思い出せなくなってしまうことが多いです」
「学生時代の同級生の名前が思い出せなくてうなっているときに、友人に『ちょっとまずいかも』と言われました」
ついさっきまでやろうとしていたことが思い出せない
「掃除中に、掃除機の前に軽く水拭きしようと洗面所に雑巾を取りに行ったが、洗面所についたら何をすればいいのかわからなくなった」
「スーパーで野菜売り場から肉売り場に行って、買い忘れた野菜があったのでもう一度野菜売り場に戻ったらどの野菜を忘れていたのかを忘れてしまいました」
「倉庫に工具を取りに行き、倉庫の扉を空けたら何を取ろうとしたのか思い出せなくてヘコみました」
漢字を思い出せない
「パソコンが主流になってきているということもありますが、たまの手書きで漢字が思い出せないことがすごく多くてまいります」
「漢字がとにかく思い出せない。パソコンの時代だからといってもこれはちょっとまずい。小学生の漢字検定に合格する自信がない」
「子どもの漢字練習がダメダメなので教えようとしたら、私がすでにわからなかった」
どこに何を置いたかを忘れてしまう
「薬を飲もうと薬箱から取り出し、飲む前にトイレに行って戻ってきたらテーブルに置いたと思っていた薬がなかった。何時間も探したのに見つからず、翌日も朝から数時間探したら、なぜかまったく関係のない引き出しに入れていた」
「いつもの場所に置いたと思っていた帽子、傘、バッグ、上着など、何でもどこに置いたかわからなくなって家族総出で探してもらう始末です。毎回家族にブーイングを受けながら手伝ってもらっています」
昔話を忘れている
「旧友との思い出話に花を咲かせているとき、ほとんどの思い出が記憶にない。『そんなことあった?』といえずに相槌を打ってごまかしましたが、未だに思い出せません」
「子ども時代の思い出を覚えていないことが多く、母があきれています」
「我が子の小さかったことのことで忘れてしまっていることがたくさんあるようで、写真を見てもなかなか思い出せません」
【図解】記憶力をよくするには「脳」に注目
脳を活性化させることが重要
人間の脳は情報を得ると神経伝達物質がシナプスと結びついて得た情報を記憶します。そもそもシナプスとはどんなものなのか?図を使って説明していきましょう。
睡眠をしっかり取る
脳を活性化させるために、睡眠をしっかり取ることが重要なのは広く知られています。現代人は仕事にプライベートに忙しく、きちんと睡眠を取ることが難しいという人も多いと思いますが、脳を活性化させて記憶力を高めるためには、できるだけまとまった睡眠時間を確保できるよう努めましょう。
具体的には、1日6時間半から7時間ほどの睡眠を取るのが理想だといわれています。睡眠時間は確保できても、すぐに眠りにつくことができない人は、ベッドに入る3時間前までに食事を済ませ、1時間前からはパソコンやスマホなどブルーライトを浴びることを控えると、眠りに付きやすくなりますので試してみてください。眠りに入りにくい人は8時間ほど睡眠時間を確保できるとよいですね。
日中気持ちをリセットするために行う「深呼吸」
ほんの5〜10分ほど昼寝をすると、脳がスッキリして午後の仕事がはかどるといわれています。しかしそんな短時間で器用に昼寝はできないという人は、静かな場所で10分ほど目を閉じて、深く深呼吸してみましょう。
公園のベンチなどでもよいですし、静かなところがなければ電車の中でも構いません。目を閉じることで一度脳がリセットされて、またしっかり記憶できるようになります。
ちなみに、昼寝の習慣がある人とない人を比較すると、アルツハイマーを発症する可能性が昼寝する人のほうがかなり低いというデータもあるそうですよ。
単語や数字はセットで記憶
これもよくいわれていることですが、何かを記憶するときはひとつではなくセットで記憶するほうが覚えやすいです。英単語を覚える場合は、例文で覚えるというように、組み合わせて覚えることで覚えやすくなり、また忘れにくくなります。
セットで記憶するほうが、脳にかかる負荷が小さくなるそうですので、試してみてください。
納豆と卵かけごはんで記憶力UP!?
納豆には、記憶力を高める効果があるとされている「レシチン」と、血流をよくする「ナットウキナーゼ」が含まれており、記憶力向上が期待できます。また卵は完全栄養食といわれるほど栄養価が高い食材のひとつ。
これらを組み合わせて納豆と卵かけごはんを一緒に食べることで、記憶力が高まるかもしれません。
ちなみに、納豆は朝ごはんのお供というイメージが強いですが、夜食べるほうがその効果を得やすくなるといわれています。納豆卵かけごはんを食べるときは、夜いただくように意識してみましょう。
脳の働きを高める方法とは??
先にご紹介した「記憶力を高める方法」でも、脳の機能を活性化させる方法が含まれていますが、こちらではさらに脳の働きを高める方法についてご案内していきます。
常に新しいことにチャレンジする
新しいことにチャレンジし、普段使わない脳を使うことで、脳の働きが活性化され、記憶力が向上します。だから、常に新しいことに挑戦している人はいつまでも若々しいのかもしれませんね。
ピロリ菌を追い出して脳を活性化
ピロリ菌は胃の痛みや吐き気など、体調に悪影響を及ぼす感染性の細菌です。細菌では体に異変をきたすだけでなく、認知症の発症にも大きく影響することがわかってきています。
ピロリ菌が見つかったら、服薬などで治療をするのはもちろんですが、オレガノ油やターメリック油などのオイルや、プロバイオティクスなどの「LC1乳酸菌」と呼ばれる乳酸菌を節酒することで、体内のピロリ菌撃退につながり、脳の働きを守ることができます。
いつもと少し違うことをする
こちらも、普段使わない脳を使うために意識したいことのひとつ。帰り道をいつもと少し変えてみたり、いつも右から靴を履く人は左から履いてみるなど、小さなことでいいので普段と違う行動をすることで、脳が活性化されます。
腸内環境を整える
「腸は第2の脳」といわれており、腸内環境を整えることで脳の働きをよくすることにつながります。食物繊維を意識的に摂取し、水分をしっかり摂る。
プロバイオティクスなど腸内環境を整える働きのあるサプリメントを摂取するなど、「腸活」を意識してみましょう。普段外食が多くなりがちな人は食物繊維が不足しやすいので、サプリメントを活用するとよいと思います。
ストレスを解消すれば脳も活性化する
ストレスを受けると、血管が収縮して血液の流れが悪くなり、結果脳の働きを低下させることにつながります。ストレスは脳以外にも体にさまざまな悪影響を及ぼしますので、できるだけストレスが体に溜まったままの状態にしておかないことが大切です。
上手なストレス発散法を用意しておくことも大切ですが、手軽にできるのはストレッチや有酸素運動。これらを行うことでストレスを受けた体がリフレッシュできますので、軽いウォーキングや体を動かす習慣をつけておくとよいですね。
瞑想も脳にかかったストレスを解消する効果が期待できますので、ゆっくり瞑想する習慣をつけるのも効果的です。
忙しい人におすすめな成分
厚生省が認めた「遠志(オンジ)」とは?

- 国が認めた記憶力アップサポート成分
-
遠志(オンジ)とは中国で古来より使われてきた生薬成分のこと。記憶力の低下は神経機能を低下させる「アミロイドβ」という物質が発生することが原因なのですが、遠志はこのアミロイドβから脳の神経機能を守る働きがあります。2015年から厚生省が「物忘れの改善効果がある」として認可しています。いわば遠志は国のお墨付きがある成分なのです。
(参考元:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
『生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスについて』(URL:https://www.pmda.go.jp/files/000209984.pdf))
気になる!コラム
医薬品、機能性食品、食品の違いとは?
よくサプリメントやドリンクなどに「機能性食品」と書かれていますが、いったいどういう意味なのでしょうか?
よく似た「医薬品」「食品」との違いを解説します。
医薬品
-
特定の症状を治療する効果がある
いわゆる「薬」と呼ばれているもので、風邪薬であれば風邪を、胃薬だったら胃痛など胃の不調を治療する効果が出るよう作られています。効果が高い一方で副作用などの危険性もあり、薬事法で医師や薬剤師など資格を持った人のみが取り扱うよう規制されています。
機能性食品
-
体質改善を目指す
サプリメントや栄養ドリンクなどは機能性食品に分類されます。特定の症状を治療する効果はありませんが、栄養素を体内に補給することで体質の改善を目指す目的で作られています。食事で補いきれない成分や栄養素を効率よく摂取するのに最適です。
食品
-
生命維持に欠かせない
医薬品にも、機能性食品にも分類されない、いわゆる普通の「食べ物」です。こちらも特定の症状を治療する効果はありませんが、生命維持には欠かせないもの。日頃の食事で栄養を摂取して、はじめて健康的な生活ができるのです。
[タイプ別]おすすめの記憶術
まずはどのタイプかチェックする
人それぞれ顔や体型が違うように、脳にも人によってタイプが違い、記憶の仕方もさまざま。記憶術を実践するには、まず自分の脳がどのようなタイプかを知ることが大切です。
シチュエーション別
みんなの「記憶力あるある」大特集!
記憶力に関する基礎知識
-
記憶力の低下や
記憶が定着しない原因は?物忘れが激しい、言われたことをすぐに忘れてしまう。加齢が原因と思われがちですが、生活習慣や薬の可能性も否定できません。
-
あなたの子どもは大丈夫?
注意したい 「スマートドラッグ」中高生の間で流行っている、飲むだけで頭が良くなると言われているスマートドラッグ。実は副作用などの危険性も高い薬なのです。
-
あの方法は都市伝説?
記憶力アップのウソ・ホント「記憶力アップには青ペンがいい」「勉強するなら朝型」など、さまざまなウワサがありますが、果たして本当なのでしょうか?